こんにちは。今回は「リークテスト」と「溶接」をテーマに、ものづくり現場での“実際に役立つ”対応力について、ちょっと肩の力を抜いてお話ししていこうと思います。
品質って、検査だけ良くてもダメで、加工だけ良くても足りない。その両方がかみ合って、はじめて「ちゃんと使えるモノ」ができるんですよね。
この記事では、HELIOT(ヘリオット)シリーズを活用した高精度なリークテストと、溶接までその場で対応できる現場づくりのポイントをご紹介します。できるだけ現場目線で、わかりやすくまとめてみました。
検査と加工をひとまとめにできる強さとは?
最近の半導体や医療機器、真空装置の現場では「ちょっとの漏れ」も見逃せない状況が増えています。精度もスピードも求められる中で、検査だけでなく、その場で溶接まで対応できるかどうかが、ものすごく大きな違いを生みます。
たとえば、リークテストで不具合が見つかったら、外注して、戻ってきて、再検査して……じゃ、時間もコストもかかりますよね。
でも、その場で溶接して、すぐ再検査できれば、段取りもスムーズ。現場も気持ちよく回ります。
ヘリウムリークテストって?なんで使うの?
ヘリウムリークテストは、部品の中に微細な漏れがないかを調べる高感度な検査方法です。非破壊で、しかもかなり細かい漏れまで見つけられるのが特徴です。
なんでヘリウム?
- 分子が小さいから、すき間にスルッと通る
- 空気中にはあまり含まれていないから、検出が正確
- 無害・無臭・安全で、取り扱いやすい
検査のやり方には種類があります
具体的には、以下のような性能が求められます。
- 質量分析法:高感度で微細な漏れもキャッチ。研究開発や出荷前の最終検査向け。
- スニファー法:探知棒みたいな機械で漏れ箇所を“嗅ぎ取る”方式。現場での確認に便利です。

HELIOTシリーズって何がいいの?
私たちが使っているのが「HELIOTシリーズ」というリークディテクタ。現場のサイズや作業内容に合わせて選べるのがありがたいんです。
HELIOT 300シリーズ
- 軽くてコンパクト。持ち運びOK
- 試作や研究向け、小型部品にぴったり
HELIOT 700シリーズ
- 現場のスタンダード。組立ラインでの使用に最適
- 長時間でも安定して使える
HELIOT 900シリーズ
- とにかく高感度!反応も早い
- 高真空部品の最終検査や、量産ラインで活躍中
それぞれ、使い分けができるから、「この検査にはこの機種」と、現場に合わせてフレキシブルに対応できています。
検査→溶接→再検査が一カ所で完結する安心感
さて、検査機だけじゃないのが私たちの強み。その場で溶接できるっていうのが、思った以上に大きなメリットです。
1. スピードが違う
検査してダメだったら、そのまま溶接、すぐ再検査。工程をぐるぐる回せるから、対応が早い!
2. 品質も安定
検査も溶接も自社のスタッフでやっているから、品質のバラつきが少ないんです。
3. コストと納期に直結
外注に出すよりも断然早いし、輸送費などのコストも削減。
4. 現場の改善にもつながる
「ここ、よく漏れるな」って傾向がわかれば、設計や加工の見直しにも活かせます。
溶接はアルミやステンレスなど幅広い素材に対応。もちろん、クリーンな加工環境もしっかり整ってます。

よくある疑問と対策法
Q. 設定が難しそう…
→ HELIOTはプリセットやカスタム設定が簡単。現場に合わせて感度も調整しやすいです。
Q. 試作と量産で設定が違うけど、どうしてる?
→ パラメータを保存して使い分けてます。作業者の負担も少なくて済みます。
Q. クリーンルームで使える?
→ クリーン対応モデルもあります!700や900はHEPAフィルター対応、排気も配慮されてます。
「強い現場」って、こういうことかも
品質保証って、設備や機械だけじゃないんですよね。運用の流れや人の動きがしっかり整っていることが大事。
- 検査→溶接→再検査のループが現場内で回せる
- 問題があってもすぐ対応できるから、納期を守れる
- 情報もすぐ共有できるから、チームで改善していける
真空チャンバーなどの厳しい気密要件にも、こうした一貫体制が本領を発揮します。
精度とスピード、両方あきらめない
「検査と修理がセットでできるって、こんなに違うんだ」って、正直、導入前は想像してなかったんですよ。でも、やってみると、その便利さと安心感は一度知ったら戻れません。
HELIOTシリーズの性能と、現場のフットワーク。これが合わさることで、製造の信頼性はぐっと上がります。
- HELIOT 300/700/900、状況に応じて使い分け
- 溶接で即対応。素材や形状も幅広くカバー
- 検査→補修→再検査をワンストップ対応
「もっと効率的に検査したい」「検査と修理を別に頼むのが手間…」
そんなときは、ぜひ一度ご相談ください。お客様の現場に合った形で、柔軟に対応させていただきます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!