どうも、現場寄りのおじさんです。真空装置の相談でよく出てくるのが、リークテストの話です。
「とりあえず自社でリークテストしている」
「漏れは見ているけど、本当にこの確認で十分なのか分からない」
「どの段階で外部に相談すべきか迷っている」
リークテストは、真空漏れの原因を探るうえでとても重要な作業です。
ただし、リークテストを行っているからといって、必ずしも原因が正しく特定できているとは限りません。
この記事では、リークテストを自社で対応できる範囲と、外注を検討した方がよい判断基準について、現場目線で整理します。
リークテストを自社で行うメリット
まず、自社でリークテストを行うことには大きなメリットがあります。
- 初動対応が早い
- 軽微な漏れならすぐに確認できる
- 日常点検や保全活動に組み込みやすい
- 装置の状態変化に気づきやすい
特に、過去に同じようなトラブルがあり、確認手順が決まっている場合は、自社対応が有効です。
リークテストを自社で行うこと自体は、決して悪いことではありません。
自社対応で問題ないケース
次のような条件がそろっている場合は、自社でのリークテスト対応でも十分なケースがあります。
- 漏れ箇所が明確に分かっている
- 過去に同じ箇所で対応実績がある
- Oリングやガスケットなど、交換対象が明確
- 再リークテストで改善が確認できる
- 装置の図面や履歴が残っている
このような場合は、社内の保全対応として進める判断も合理的です。

外注を検討した方がよいケース
一方で、次のような状況では、リークテストを外部に相談した方がよい場合があります。
1) 漏れ箇所が特定できない
リークテストを行っても漏れ箇所がはっきりしない場合、測定方法や確認範囲を見直す必要があります。
特に、装置全体が複雑な構造になっている場合、部分的な確認だけでは原因にたどり着けないことがあります。
2) 同じ箇所で漏れが再発している
Oリング交換や締め直しで一時的に改善しても、同じ箇所で再発する場合は注意が必要です。
シール面の傷、フランジの歪み、溶接部の問題など、単純な部品交換では解決しない原因が隠れていることがあります。
3) 微小リークが止まらない
大きな漏れではないものの、到達圧が安定しない、時間とともに圧力が変化する場合があります。
この場合、仮想リークや材料からのガス放出など、通常のリーク確認だけでは判断しにくい要因も考えられます。
4) 図面や改修履歴が分からない
古い装置や改修を重ねた装置では、図面や履歴が残っていないことがあります。
この場合、どこをどの順番で確認するかを整理するだけでも、専門的な視点が必要になることがあります。
5) 生産や研究スケジュールに影響が出ている
装置停止が長引いている場合や、実験・生産条件の再現性に影響が出ている場合は、早めに外部へ相談した方が結果的に早くなることがあります。
この状態で対応を続けると、結果的に工数とコストが増えるケースも少なくありません。
リークテストで見落とされやすいポイント
リークテストでは、単に漏れを見るだけでなく、装置全体の状態を見ることが大切です。
- シール面に傷や汚れがないか
- フランジに歪みがないか
- 溶接部に微細な欠陥がないか
- 配管やバルブの接続部に問題がないか
- 仮想リークの可能性がないか
漏れ箇所だけを探しているつもりでも、実際には構造や組付けの問題が影響していることもあります。

実際に多い相談内容
ヒロテックには、次のようなご相談が寄せられています。
- リークテストをしているが原因が分からない
- Oリング交換後も漏れが止まらない
- 他社で確認したが改善しなかった
- 装置が古く、どこから確認すべきか分からない
こうしたケースでは、リークそのものだけでなく、装置構造や過去の改修履歴も含めて整理する必要があります。
関連する真空トラブル記事
リークテストで原因が分からない場合は、以下の記事も参考になります。
原因が特定できない場合は、次の記事を順に確認していくと判断しやすくなります。
- 真空漏れの原因と対策法を徹底解説
- 真空装置のリークテストと真空漏れ対策
- 真空漏れ、社内対応でどこまで可能?外注を検討すべき判断基準
- 「原因不明」と言われた真空トラブル、どこまで対応できる?
- 真空ポンプを交換しても改善しない?見落とされがちな原因と判断ポイント
ヒロテックの考え方
ヒロテックでは、リークテストを単なる確認作業としてではなく、原因を切り分けるための重要な工程として考えています。
- 装置構造の確認
- リーク発生箇所の整理
- 再発性の確認
- 必要に応じた加工・修理方法の検討
いきなり大きな改修を提案するのではなく、まずは現状を整理し、必要な対応を段階的に検討します。
迷っている段階での相談でも問題ありません
「このリークテスト結果で判断してよいのか分からない」
「自社対応を続けるべきか迷っている」
そのような段階でも問題ありません。
- 図面がなくてもOK
- 検討段階でもOK
- 他社で原因が分からなかった案件でもOK
早い段階で状況を整理することで、無駄な作業や遠回りを避けられることがあります。
同じ対応を繰り返している場合は、一度整理するだけで原因が見えることもあります。


































