クライオポンプ再生(レジェネ)が終わらない…を減らす!基本手順と“詰まりどころ”総点検

どうも、おじさんです。クライオポンプ(クライオ)って、ちゃんとハマると強いんだけど、定期的にくるイベントがこれ。

「再生(レジェネ)が長い」
「再生してもベース圧が戻らない」
「再生のたびに立ち上げがつらい」

クライオは“冷やして捕まえる”ポンプなので、捕まえたガス(特に水分)を温めて吐き出して、また冷やすって工程が必要になります。ここを雑にやると、時間も品質も落ちます。

※再生手順はメーカー機種ごとに細かい条件が違うので、最終的には必ず機種の手順書を正にしてください。この記事は、現場で事故りやすいポイントを外さないための“考え方とチェック”です。


そもそも再生(レジェネ)って何をしてる?

ざっくり言うと、再生はこの流れです。

  1. クライオをチャンバーから隔離(バルブで切る)
  2. クライオを温めて、捕集したガスを放出させる
  3. 放出したガスを粗引き系で抜く(ここが重要)
  4. 乾いたガスで戻したり、必要に応じてパージ
  5. 再び冷やして、安定させて復帰

ここでの主役は、だいたい水(H₂O)です。水は吸着もするし、装置を開ければどんどん入る。だから再生が長引く。


再生が必要になるサイン(やらないと詰む)

  • ポンプダウンが前より遅い(特に途中から粘る)
  • ベース圧が下がり切らない/安定が悪い
  • プロセスが汚れる、再現性が落ちる(捕集能力が落ちてる可能性)
  • メーカー推奨の再生タイミングに達した(ここは素直に守るのが安全)

基本の再生手順(“順番”が大事)

1) まず隔離:チャンバーと切り離す

  • クライオ側だけを再生できる構成なら、まずは隔離
  • バルブやラインの状態(開閉、リーク)もこのタイミングで確認

2) 温める:捕まえたものを“ちゃんと出す”

  • 温度や昇温の仕方は機種手順に従う(急にやりすぎると別トラブルの元)
  • 「途中で止める」と、残った水分が次の立ち上げを地獄にする

3) 放出ガスを抜く:粗引き系が弱いと終わらない

ここが詰まりポイントです。再生中はクライオからガスがドバッと出るので、それを逃がせないと再生が終わりません。

  • 粗引きポンプ(バックポンプ)の能力・状態は大丈夫?
  • フォアラインに詰まり(トラップ/フィルタ/バルブの閉まり不良)はない?
  • 排気先が詰まってない?(排気配管の抵抗、排気側フィルタなど)

4) 戻す:できれば乾燥ガス(乾燥N2など)

  • 湿った空気で戻すと、せっかく抜いた水をまた入れがち
  • 可能なら乾燥N2で戻す(運用ルール化できると強い)

5) 冷やして安定:再起動は“落ち着いてから”

  • 冷却は手順どおり(焦ってプロセスを回すと、挙動が安定しないことがある)
  • 復帰判定(圧力・時間・アラーム)も手順化しておくと事故が減る

再生が長引く“典型原因”と対策

原因A:そもそも水負荷が多すぎる(装置が湿ってる)

  • 開放時間が長い/湿度が高い日に開けた
  • 洗浄後の乾燥不足、治具や樹脂部品が吸湿してる

対策:開放〜組立の段取り短縮、乾燥保管、乾燥ガス戻し。できる範囲で“水を入れない”が一番効きます。

原因B:粗引き系が弱い(バックポンプ・ラインの問題)

  • 粗引きポンプの油が劣化、水分抱え込み、温度上昇
  • フォアライントラップやフィルタが詰まっている
  • バルブが完全に開いていない/配管が細く長い

対策:バックポンプの状態点検、詰まり部品の清掃/交換、配管の見直し(太く短く)。ここ、直すと露骨に効きます。

原因C:途中で中断・ショートカットしてる

  • 「時間がないから途中で復帰」→ 次回がもっと長くなる
  • 冷却/復帰条件が曖昧で、毎回ぶれる

対策:再生は“完走”が基本。復帰条件もログ化して、誰がやっても同じに寄せます。


再生後の“合格判定”を決めておく(ここが地味に大事)

  • ベース圧の到達(どの圧力域まで、どの時間で、を目安化)
  • 圧の安定性(放置でジワっと上がるなら、水やリークの疑い)
  • 必要なら簡易リーク確認(装置ルールの範囲で)
  • 再生ログ(いつ、どんな条件、どのくらい時間)を残す

ログがあると、「今回は長い」の原因が追えるんで、改善が回り出します。逆にログがないと、毎回“勘”になります。


まとめ:クライオ再生は「水」と「粗引き系」で8割決まる

クライオ再生が長い・戻らない時は、だいたいこの2つが主犯です。

  • 水を入れすぎてる(開放・洗浄・保管・戻しガス)
  • 吐き出したガスを抜けてない(バックポンプ・フォアライン・詰まり)

「どこが詰まってそう?」って切り分けは、構成(バルブ、粗引き系、配管、運用手順)と症状が分かれば、かなり現実的に整理できます。必要なら、現場の構成に合わせて“再生手順の叩き台(SOP)”も作りますよ。


“うちでもできる?”と思ったら、まずは聞いてみてください!

相談・見積りはこちら


関連記事

PAGE TOP
目次